2018/09/26 グリーンピース声明:英国、海洋保護のためのグローバルな取り組みを要求

プレスリリース - 2018-09-26
【イギリス】国際環境NGOグリーンピース・UKは、9月24日(現地時間)、英国政府が2030年までに世界の海の30%を保護する必要性への支持を発表したことを受け、下記の声明を発表しました。

 

グリーンピース・UKの海洋生態系担当、ルイーザ・キャッソン

私たちの海はプラスチック汚染や魚の乱獲、気候変動などの脅威に直面しており、危険な状態にあります。そのため、英国政府が海を守るために、真に世界をリードすることは、素晴らしいことです。英国政府は、野生生物の繁栄を守り、気候変動に取り組むため、2030年までに世界の海の少なくとも30%を強力に保護することを求めてきた科学者や環境活動家に、耳を傾けてきました。

 この先10年間で海の30%を保護するため、英国政府は、今後2年間をかけて協議される現在進行中の国連交渉にて、強力な海洋条約を推進しなければなりません。それは国境の外にあるエリアを、人間による搾取から守られる海洋保護区に制定することを可能にします。その条約が効力を発する前であっても、英国政府は来月開かれる南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)の年次会合で、南極海に責任を持つすべての国の熱意を押し上げる重要な役割を担っています。今回の会合は、地球上で一番大きなサンクチュアリ・南極海保護区を設立する機会です。同保護区の設立は、世界で200万人の市民によって支持されており、設立されれば、ドイツ国土の5倍の規模になります。

政府がこの約束を通じ、海を守るための、国際的に必要なビジョンを示していることは素晴らしいことです。このビジョンを実現するためには、世界の海に関するグローバルな条約が必要です。海は地球上のすべての生命を支えており、海洋保護区のネットワークは海に生命を取り戻すことを可能にします」

 

(備考)

・国連は、国境を越えて海を保護する条約に向けた最初の交渉を終えたところです。さらに3つの交渉セッションが開催され、早くて2020年春には、グローバルな海洋条約が締結される予定です。

・国際自然保護連合(IUCN)の科学者たちは2030年までに、少なくとも海洋の30%を保護することを求めています。

 

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