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こんにちは。食と農業担当の石原です。

 スーパー6社と生協へ全店舗で国産オーガニック野菜とお米の販売を求める署名、『いつものスーパーでオーガニックを』に参加してくれた方にご報告です。

昨年4月から今年2月までに寄せられた9,254人の声を、生協のコープデリに提出し、オーガニック野菜の取り扱いについて話し合う面談をしました。

昨年の「Goオーガニック」署名に続いて、コープデリに署名提出をするのは二回目です(注1)。昨年の署名を同じスーパー6社と1生協に提出した際には、コープデリを含む3社がオーガニック農産物の取り扱い方針を増やすと回答し、コープデリからは「品揃えを強化する」との回答がありました。

 今回の面談でその後のオーガニックの取り組みを聞いたところ、以下の回答がありました。

 ・2017年6月よりオーガニックや環境に配慮した商品を中心に品揃えした媒体『Vie Nature(ヴィ・ナチュール)』を創刊し、毎週15点ほどの有機JAS認証を受けた国産農作物をコーナー化しています。

・また、毎週30品目以上の有機JAS認証を受けた加工食品も掲載し、多くの方にご利用いただいています。

・「全店舗でのコーナー化」とまでは参りませんが、生産者と消費者(組合員)とのフードチェーンを大切にしながら、年度あるいは月度目標を掲げて常時・スポットでの品揃え品目数拡大を進めてまいります。

※回答全文はこちら

宅配の新カタログ「Vie Nature」を創刊するなど、今まで届けてきた消費者の声が形となって、生協もオーガニックを身近にできるよう動いていることを実感しました。

現時点で、全店舗でのオーガニックコーナーを設置するのは難しいとのことですが、「オーガニック商品を今後も拡大していく予定」との回答もあり、消費者や生産者が継続して声を届けることで、オーガニックがより身近になるような、大きな変化が生まれることが期待できます。実際、去年3月の署名提出以降、イオンやライフなど様々な企業がオーガニックの需要を認識しているという見解を示しており(注2)、今後もオーガニックの需要が高まるのは確実です。

引き続き、グリーンピースはコープデリ以外の企業へ署名の提出を行い、改めて結果をご報告します。

 

注1 昨年署名を提出したコープネット事業連合はコープデリ生活協同組合連合会へ名称を変更しました。

注2
・グリーンピースブログ 「ライフの株主総会に参加しました」2017年5月26日 
・日本農業新聞「有機農産物足りない 大手スーパー増産要請 農水省全国会議」 2018年3月3日


 

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