「ワイロ」より「ハイロ」!

 

今日、原子力安全・保安院は関西電力・大飯原発の2基について、「テストの方法は妥当だ」とする評価を示す方針らしい。

しかし、このストレステストは「妥当」ではない。

 

そもそも「ストレステスト」の合否を決める基準すらない状態。

ましてや、このストレステストを審議している聴取会の委員の中には、原発を製造している三菱重工業株式会社やその関連企業から寄付をもらっていた委員がいる。

今回、「妥当」と判断される予定の大飯原発3号機、4号機は言うまでもなく、三菱重工業が製造者だ。

 

 

 

「ストレステスト、SALE!」 ひげ抗議

グリーンピースは、俳優の山本太郎さんや実業家で元女優の千葉麗子さんらとともに、経済産業省の前で「ストレステスト、SALE!」とのメッセージを込めた抗議を行った。


なぜ、参加者が「ひげ」をつけているか?

 

それは、保安院が行っている「ストレステストに関わる意見聴取会」の一番重要なポストである進行役の東大・岡本孝司教授がひげを生やしており、彼も三菱重工から寄付をもらっていたからだ。

 

 

岡本孝司教授についてはこちら

 

IAEAに配慮して出す「妥当」評価?

さらに今日、経済産業省はIAEA(国際原子力機関)が、日本政府の「ストレステスト」の有効性を検証するため、専門家を来週、日本に派遣することを明らかにした。

今日の保安院によるストレステスト「妥当」評価は、このIAEAの来日に間に合わせるためだったと考えて良いだろう。

結局は、「お金」や「IAEA」のための「ストレステスト」で、市民の安全は軽視されている。